サツマイモの育て方ガイド:始め方から収穫まで徹底解説!

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こんにちは、モチです!

「サツマイモを育ててみたいけど、何からはじめてどう世話すればいいのか分からん…」と悩んでいませんか?

サツマイモは手がかからず家庭菜園ビギナーにも育てやすい作物ですが、要所要所で適切な世話をしなければ満足な収穫はえられません。

栽培するからには立派に成長したサツマイモを育てたいですよね!

そこで今回は、「サツマイモ栽培の完全ガイド」を作成しました。

基礎知識、土づくり、植えつけ方法、収穫の仕方などを、最初から最後まで順番に網羅していきます。

モチ
モチ

この記事がピッタリな人はこちら。

・はじめてサツマイモを育てる人

・サツマイモ栽培の全体像を知りたい人

・家庭菜園に興味がある人

作物を育てたことがなかった私が、この記事を実践した結果はこんな感じ。

超初心者ですが、収穫量も大きさも悪くない出来だと思いませんか (自画自賛)。

この記事の順番に進めていくと、家庭菜園がまったく初めての人でも立派なサツマイモを収穫できると思います。

一緒に楽しく育てましょう!

サツマイモ栽培をはじめる前に知っておくべきこと3選

サツマイモを育てるうえで、必要な基礎知識についてお伝えします。

まず最初に知りたい情報は以下の3つが多いでしょう。

①植えつけ時期はいつ頃?

②栽培に必要なスペースは?

③日当たり・水はけは重要?

ひとつずつ見ていきましょう。

① 植えつけ時期はいつ頃?

最適な植えつけ時期は住んでいる地域によって異なります。

目安は以下のとおり。

温暖な地域(九州・四国・関東南部など)
 5月上旬から5月中旬

中間地域(中部地方・関東北部など)
 5月中旬から5月下旬

寒冷地(東北・北海道など)
 5月下旬から6月上旬

この時期になるとホームセンターや種苗店、農家の店などで苗の販売がはじまります。

あとでくわしく解説しますが、以下の準備をすませて植えつけに備えましょう。

準備1:道具を揃える
準備2:土を耕す
準備3:苦土石灰を撒く
準備4:畝立てする
準備5:マルチングする

これでスムーズに植えつけが行えますね。

植えつけ時期について、詳しくはこちらの記事をご参考ください。

【初心者向け】サツマイモの最適な植え付け時期と5つの事前準備

② 栽培に必要なスペースは?

サツマイモを育てるために必要な広さは、家族構成 (食べる人数) によってちがいます。

1株の必要面積
株間30cm × 条間 100cm = 300cm (0.3㎡)

上記に基づくと、食べる人数ごとの必要スペースはこんな感じ。

・1人で食べる場合→1㎡
・夫婦で食べる場合→1.5~2㎡
・4人家族で食べる場合→2~3㎡

サツマイモは適切におこなえば長期保存できるので、長く楽しめるよう広めに設定しました。

必要スペース分の苗を購入するときは、以下の点に気を付けてください。

注意点①:必要数を計算しておく
注意点②:10本以下での購入がしづらい
注意点③:購入が遅れると店頭から消える

モチ
モチ

サツマイモは人気の作物なので、しっかりと必要スペースを計算して計画的に苗を購入しましょうね。

こちらの記事でくわしく解説しているので、ご参考ください。

初めてのサツマイモ栽培!必要な広さと苗を買う時の3つの注意点

③ 日当たり・水はけは重要?

サツマイモを育てるなら、日当たりと水はけに気を配りましょう。

日当たりが悪いと…

・根の発育が遅れる:植え付け初期
・イモの肥大が遅れる:塊根形成期

水はけが悪いと…

・成長に大きな影響はない【自論】
・収穫作業がやりづらい

とくに日当たりは芋の成長速度が大きく変わりますので超大事です。

モチ
モチ

適切な時期に植える、日光をさえぎらない場所で育てる、などの対策を立てておきましょう。

こちらの記事でくわしく説明しているので、ご参考ください。

【初心者向け】家庭菜園でサツマイモ栽培!日当たりと水はけで成長に差は出る?

サツマイモ栽培を始めるための準備5STEP

ここからは実践編です。

土づくりや畝立てをして、サツマイモが大きく育つための土台を作っていきます。

もっとも大事な工程なので、ひとつずつ丁寧にこなしていきましょう。

①土を耕す道具をそろえる
②苦土石灰や堆肥を散布する
③畝立てを行う
④マルチングする
⑤苗を購入する

ひとつずつ説明していきます。

① 土を耕す道具をそろえる

まずは土づくりに必要な道具をそろえましょう。

①鍬(クワ)
②三角スコップ
③作業着
④黒マルチと固定杭
⑤ゴム手袋
⑥長靴
⑦コンベックス(巻尺)
⑧苦土石灰
⑨支柱と麻ひも
⑩ジョウロもしくは2Lペットボトル

どれも土づくりには欠かせないので、すべて揃えておくことをオススメします。

モチ
モチ

なかでもクワと三角スコップは土を耕すために必須なので、優先度はとくに高いです。

今後も家庭菜園でいろんな作物を育てるなら、その度に必要になるので持っておいて損なし!

道具のおもな購入場所はこちら。

・身に着ける系:ワークマン
・農工具系:ホームセンター
・農業資材系:農家の店・ホームセンター

道具の具体的な使い方については、こちらの記事でくわしくまとめているのでご参考ください。

サツマイモを植える際の必須道具10選と購入先【初心者向け】

② 苦土石灰や堆肥を散布する

土が耕せたら苦土石灰をまきましょう。

モチ
モチ

土をフカフカにしたいなら堆肥も散布していいですが、サツマイモ栽培ではなくてもOK!私は撒きませんでした。

それぞれの散布タイミングはこんな感じです。

堆肥:植え付け1か月前まで
苦土石灰:植え付け2週間前まで

散布量は以下のとおり。

堆肥:1㎡につき2~3kgまで
苦土石灰:1㎡につき100~150gまで

上記を目安にまいて土に混ぜ込むと、植えつけまでに土壌環境が整うので効果的です。

くわしくはこちらの記事をご参考ください。

初心者必見!サツマイモ栽培に苦土石灰・堆肥・肥料が必要か解説

③ 畝立てを行う

土づくりが終わったら、畝(うね)立てを行います。

畝ってこんなやつのこと。

畝立てとは

・土を盛り上げて「畝(うね)」を作る作業のこと
・サツマイモを健やかに育てるための様々なメリットがある

そのメリットが以下の3点です。

  • 水はけが良くなり根腐れリスク軽減
  • 通気性が良くなり根の呼吸がスムーズに
  • 地温が上がり成長を促す

どれもサツマイモがおおきく育つために重要な役割を果たすので、以下の手順に沿って畝立てしましょう。

STEP1:土を耕して苦土石灰をまく
STEP2:サイズを測り支柱を4隅に立てる
STEP3:麻ヒモを支柱にくくってラインをひく
STEP4:ラインの外側から中央へ土をかぶせる
STEP5:平クワなど平らな道具で押し固める

畝立てについてはこちらの記事で画像付きで解説しているのでご参考ください。

【サツマイモ栽培】畝立てのやり方5ステップと畝の必要性について解説!

④ マルチングする

畝立てのあとは「マルチング」します。

マルチングとは

・ビニール地のシートを畝にかぶせること

・サツマイモ栽培には黒マルチが相性よい

マルチングした畝はこんな感じになります。

マルチングすることで以下のメリットが得られます。

  • 地温を上げて根の成長を促す
  • 雑草の発生を抑えてくれる
  • つる返しの手間を減らせる

サツマイモは地温を高く保つことが超重要な作物なので、太陽の光を吸収する黒マルチが最適。

モチ
モチ

最適な間隔で穴が開いている「穴あきマルチ」だと、スムーズに植えつけできて便利ですよ。

マルチングについてはこちらの記事でくわしく解説しています。

サツマイモ栽培にマルチは必要?メリットとデメリットについて解説

⑤ 苗を購入する

マルチングまで終われば準備は万全!苗を買いに行きましょう。

サツマイモの苗については以下の点をおさえておくとGOOD。

①購入先:ホームセンター/農家の店
②販売金額:10本1束で約500円
③販売時期:4月下旬~5月下旬 (関西)

モチ
モチ

サツマイモは家庭菜園でも人気があるので、植えつけ最盛期は売り切れてしまうお店が多い印象です。

確実に入手するために、以下のポイントを意識。

・植えつけの前工程を終わらせておく
・近隣店舗で販売されるかチェックしておく

それでも入手できなかったら、店員に次の入荷日を確認したり、取り寄せできないか聞いてみましょう。

苗の購入について、詳しくはこちらの記事をご参考ください。

サツマイモの苗はどこで買う?初心者向け購入ガイド

サツマイモ栽培の植えつけから収穫までやること3つ

ここまでの準備が整ったら、いよいよ「植えつけから収穫まで」の段階に入ります。

①苗の植え方とその手順
②苗を植えてから収穫までの世話
③収穫手順と追熟のやり方

重要な工程なので、しっかりおさえておきましょう!

① 苗の植え方とその手順

サツマイモの植え方は4種類あり、収穫したい数量と大きさによって選択します。

おおまかには以下のとおり。

植え方と特徴

水平植え:収穫量◎ 大きさ△
斜め植え:収穫量〇 大きさ〇
垂直植え:収穫量△ 大きさ◎
船底植え:収穫量◎ 大きさ△

モチ
モチ

わたしは収穫量と大きさのバランスが良い「斜め植え」を選び、10本の苗から40個の芋を収穫できました

サイズも申し分なし!

斜め植えの手順は以下の4ステップで完了します。

①土づくり・畝立てを済ませておく
②支柱で深さ10cmほどの植え穴を掘る
③苗の下から3~4節が土中に埋まるように植える
④土をかぶせてタップリと水やり

植える時のポイントも含めて、くわしくはこちらの記事をご参考ください。

【初心者向け】サツマイモの植え方と手順を4STEPでやさしく解説

② 苗を植えてから収穫までの世話

植えつけが終わったら、収穫まではタイミングに応じて世話をしていきましょう。

世話とそのタイミング

・水やり:植えつけから1週間
・草ぬき:植えつけ後1~2か月間
・つる返し:夏から秋にかけて
・土寄せ:イモが地表に出てきたら
・害虫駆除:見つけたら

植えつけ直後は苗がしっかりと根付くために、水やりを1週間、毎日おこないます

葉が広がるまでの1~2か月は草抜きもこまめに。それ以降は伸びている草をたまに抜けばOK。

つる返しや土寄せ、害虫駆除は頻繁ではありませんが、葉や茎の様子を見ながら必要に応じて行いましょう。

モチ
モチ

基本は手間をかけすぎるほど失敗のリスクが高まります。「世話をする」というより「見守る」くらいがちょうど良いと思います。

植えてから収穫までの世話について、くわしくはこちらの記事をご参考ください。

【サツマイモ】植えつけから収穫までにやること5つとポイントを解説

③ 収穫手順と追熟のやり方

ここまでくれば残すところは収穫のみです。

収穫タイミングと収穫手順をしっかりと理解してから臨みましょう!

収穫タイミングは以下の情報をもとに見極めます。

情報① 植えつけ後 120~150日
情報② 葉が枯れて黄色くなる
情報③ 試し掘りしてみる

気を付けたいのは、一つの情報だけで判断しないこと。

例えば、「植えてから120日経ったしそろそろ掘るか」という風に、日数だけで決めるのはちょっと判断が早いかもしれません。

モチ
モチ

葉が枯れてなければまだ成長途中かもしれず、掘ってしまうのは勿体ないですよね。

なので、掘り起こすタイミングは上記3つの情報を合わせて見極めましょう。

次に植えつけ手順。以下3STEPで完了です。

  • ①ツルを刈り取りマルチをはがす
  • ②株元まわりをスコップと手で掘る
  • ③掘った芋を天日干しする

そして掘り終えたらすぐ食べずに「追熟」しましょう。甘みがグッと増します。

「追熟」とは

サツマイモを適切な環境で保管することで、イモ内のでんぷんが糖化して甘みが増すこと

追熟のやり方は、

①土がついたまま新聞紙で包む
②10~15℃の環境で保管する
③2週間後に試食してみる

試食して十分な甘みがあればOK!食べ頃です。

サツマイモの収穫についてはこちらの記事で詳しくまとめているので、ご参考ください。

【初心者向け】サツマイモの収穫手順3STEPと収穫時期の見極め方

家庭菜園初心者こそサツマイモ栽培を始めよう!

まとめです。

サツマイモ栽培で知っておくべきこと

①植えつけ時期はいつ頃?
②栽培に必要なスペースは?
③日当たり・水はけは重要?

サツマイモ栽培を始める準備5STEP

①土を耕す道具をそろえる
②苦土石灰や堆肥を散布する
③畝立てを行う
④マルチングする
⑤苗を購入する

植えつけから収穫までにすること3つ

①苗の植え方とその手順
②苗を植えてから収穫までの世話
③収穫手順と追熟のやり方

この記事ではサツマイモを育てるために必要な情報をまとめました。

それほど手間をかけなくてもスクスクと育ってくれるので、家庭菜園初心者の方には心からオススメできる作物です。

わたしが作物を育てる喜びを知ったキッカケでもあります。

今回の記事を読んでいただきながら、皆様にも楽しくサツマイモを育ててもらえれば幸いです。

以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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