こんにちは、モチです!
「ラディッシュの種まきってどうやればいいの?」と悩んでいませんか?
ラディッシュは育てるのが簡単な作物ですが、適切な準備をせずに種をまいても成長しにくいです。
健やかに育てるためにも最適な時期や土づくり、種まきの手順などをしっかりと理解しておきたいですね!
そこで今回は、「種まきの前に知っておくべき必須知識」と「種まきの手順5ステップ」をお伝えします。
この記事がピッタリな人はこちら。
・ラディッシュ栽培の基礎から学びたい人
・具体的な種まきの仕方を知りたい人
・はじめてラディッシュを育てる人
家庭菜園デビューして間もない私ですが、ひと通り基礎を学んでから種まきした結果はこんな感じでした。
そこまで立派な大きさではないですが、及第点はとれたかなと 笑
ぜひ皆様も今回の記事で種まきをマスターして、楽しいラディッシュ栽培をはじめましょう!
それではどうぞ!
ラディッシュの種まき前に知っておくべきこと
さっそく種まきをはじめたいところですが、その前に準備物や基礎知識を頭に入れておきましょう。
・必要な道具
・種まきの時期
・種の購入価格・購入場所
・必要な広さとおおよその収穫量
これらを理解してから植え付けすることで、失敗のリスクを大きく軽減できます。
それではひとつずつ見ていきましょう。
①必要な道具を知る
まずは必要な道具をズラッと紹介します。
・クワ
・スコップ
・肥料・堆肥・石灰
・支柱
・じょうろ or ペットボトル
・プランター(深さ15~20cm)
・移植ごて
・野菜用の培養土
・肥料(※)
・じょうろ or ペットボトル
※肥料成分が含まれた培養土を使用する場合は、使用量にご注意ください。
だいたいこんな感じでしょうか。
プランター栽培はやっていないので、他にも必要な道具があるか調べてもらえると幸いです。
道具の使う場面は、この後の種まき手順の説明時に解説します。
ホームセンターの園芸売場で買えるものばかりなので、揃えるのはむずかしくありません。
まずはこれらを集めて種まきの準備を進めましょう!
②種まきの時期を知る
適切なタイミングで種をまくことは、ラディッシュの生育に大きく影響します。
というのも、ラディッシュの発芽適温は15~25℃であり、これより高くても寒くても発芽が不揃いになったりするからです。
なので、以下の時期に種まきを行いましょう。
寒さが和らいできた頃に種をまく。早春の場合、ビニールトンネルなどを使って保温すると発芽が促進される
暑さが和らぎ、涼しくなってきた頃が最適。秋まきの方が害虫被害が少ない
わたしは準備が遅れて10月末に植えつけました。
今年 (2024年) は夏が長く気温が高い日が続いたので、遅めの種まきでちょうど良かったと思ってます。
必ずしも上記の期間内に種まきしなければ育たないわけではありません。
ですが時期がズレすぎるとうまく育たない可能性は高まると思うので、なるべく適期に種まきをしましょう。
③種の価格・購入場所を知る
ラディッシュの種はホームセンターとか農家の店などで購入できます。
田舎の方ではスーパーでも出入り口近くにズラリと並べられていたりします。
私が買ったのはこれ。
タキイ種苗さんの「ころころラディッシュミックス」です。
私が買ったホームセンターでは、180粒入りで220円でした。
0.3平方メートルのスペースで種まきしたところ、かなりの数が余ったので十分な量が入っていると言えますね。
余った種は、
①袋の中に乾燥剤を入れて、
②しっかりと密封して、
③冷蔵庫で保存
こうするだけで来シーズンも発芽能力が残った種をまくことができます。
簡単なのでぜひ。
④必要な広さと収穫量を知る
ラディッシュの栽培に必要な広さは以下の通りです。
1本あたりの必要スペース:約5cm~10cm四方
なぜこうなるかというと、ラディッシュの適正な間隔が、
・株間(隣のラディッシュとの間隔):5~10cm
・条間(列と列の間隔):10~15cm
ということが理由です。
これをもとにすると、畑栽培では1平方メートル(1m×1m)の畑があれば、100~150本ほど育てられます。
プランター栽培の場合、幅30cm×長さ50cmのプランターを用いれば2列植えで約10~20本の栽培が可能です。
最終的にどれだけの収穫を目指すのかを明確にして、種まきのスペースを決めましょう。
ラディッシュの種まき手順5STEP
ここからは土づくりから種まきまでのやり方を5STEPで紹介します。
順番に見ていきましょう!
①土壌を耕す
まずは土を耕すことからスタートします。
なぜ土を耕す必要があるかというと、
・通気性が良くなり、根が酸素を吸収しやすくなるから
・水はけが良くなり、根腐れを防ぎやすくなるから
・柔らかい土壌になり、根が伸びやすくなるから
このように、作物が育つために必要不可欠な環境をととのえることができます。
人間も手足を伸ばせない窮屈な場所ではストレスがたまって居心地悪いのとおなじですね。
土を耕すときは、クワと三角スコップ (先端が鋭角なスコップ) が大活躍します。
まずは三角スコップで荒く掘り返し、平クワか備中クワで20~30cm程度の深さまで掘り起こせばOK。
カチカチの土を掘る場合はスコップもクワも深く刺さらないので、辛抱強くちょっとずつ掘り進めてくださいね。
②肥料・堆肥・石灰を加える
土を耕したら、肥料と堆肥と石灰を散布します。
こんなやつです。
どれもラディッシュの成長に欠かせないので、それぞれ必要な理由を説明しますね。
・土壌にはもともと植物が必要とする栄養素が含まれているが、栽培の過程で不足しがちな栄養素「窒素・リン酸・カリウム」を補充するために必要。
・ラディッシュの場合は、有機肥料や野菜専用肥料などが向いている。
・堆肥は有機物を豊富に含んでおり、土壌内の微生物がその有機物を分解し、植物が吸収しやすい栄養素に変換してくれる
・通気性、吸水性が良くなり根が張りやすくなる
・植物はアルカリ性の土壌で成長しやすいが、土壌は雨の影響で酸性に寄りやすい。
・石灰をまくことでアルカリ性に寄せて、植物が育ちやすい環境を整えることができる。
わたしがラディッシュを育てた時の散布量については以下のとおりです。
1㎡ (100cm × 100cm) での散布量
・有機肥料 :100g
・バーク堆肥:3kg
・有機石灰 :150g
1握りがおおよそ50gなので、有機肥料は2握り、有機石灰は3握りを目安にしてください。
ちなみに肥料と石灰を有機系にしたのは、効果がゆっくりなので同時に散布しても土のトラブルが起こりにくいと考えたためです。
効きが早い消石灰や苦土石灰では、アルカリ分が肥料に含まれるチッ素と反応してガスが発生し、空気中へ逃げてしまうので効果が薄まりやすいです。
適切な散布量をまいて、ラディッシュがすくすくと育つ環境を作り上げましょう。
③畝(うね)を作る
次は畝 (うね) を作っていきます。
畝ってなに?という方に向けて簡単な説明です。
農作物を育てるために畑の土を盛り上げて作った「土の列」のこと
画像で見たらこんな感じ。
畝を立てることで通気性や水はけの良さがUPし、根の成長を促す効果があります。
ラディッシュを育てるのに適した畝のサイズはこちら。
・畝の高さ:約10~15cm
・畝の幅 :2条植えで約30~40cm
・畝の長さ:株間5~10cmで計算する
上記を目安に畝を作りましょう。
くわしい畝作りのやり方についてはこちらをご覧ください。
【サツマイモ栽培】畝立てのやり方5ステップと畝の必要性について解説!サツマイモ栽培の時の畝作りですが、やり方は同じなので参考になると思います。
④深さ1~2cmの溝をつくる
畝が作れたら種をまくための溝を入れます。深さは1~2cmでOK。
割りばし等の角ばった木材などで軽く押し込んだら簡単に溝ができるので、一列にキレイに種まきができますよ。
ちなみに指で溝を引くのはオススメしません。溝の幅が太すぎて種がうまく配置できませんでした…
カンタンな工程ですが、きれいな溝が掘れていれば芽が一直線に揃い、管理や作業がしやすくなるので丁寧に行いましょう。
⑤種を条まきする
溝が引けたらタネを「条(すじ)まき」します。
畝に溝を掘り、その溝に沿って種を均等にまいていく播種(はしゅ)のやり方
先ほど溝を掘ったのは、この条まきをするためです。
さてそれでは早速タネをまきたいところですが、ここで1点注意です!
タネはまく分だけを「手で触れずに」別の器に移します。
種は袋に大量に入っており家庭菜園レベルではまず余るのですが、袋に手を突っ込んでタネに触れてしまうと油分がついて傷みます。
来シーズンまで保存することが難しくなるので、直接手で触れるのはやめましょう。
こんなのでもいいので畑まで持っていくと良いかと。
器にうつした後は、溝に「1cm間隔で」タネを落としていきましょう。
ラディッシュの種はメチャクチャ小さくて掴みにくいです。
一粒ずつつまんで撒くのがまどろっこしくて、一気に数粒つまんでバーッと撒きたくなりますが、これをやるとまき過ぎてしまいます。
まき過ぎはタネ同士で栄養の取り合いになるし、のちの「間引き」の手間が増えるので控えたいところです。
結構イライラしますが、時間をかけてゆっくりと丁寧に行いましょう。
最後に土をかぶせて水をかければ、ラディッシュの種まきは完了です。
おつかれさまでした!
ラディッシュの種まきはやり方さえ分かれば超カンタン!
まとめです。
・必要な道具
・種まきの時期
・種の購入価格・購入場所
・必要な広さとおおよその収穫量
①土壌を耕す
②堆肥・有機石灰を加える
③畝(うね)を作る
④深さ1~2cmの溝をつくる
⑤種を条まきする
冒頭でもお伝えしたとおりラディッシュは育てやすいですが、適切な土づくりや種まきができている前提での話だと思います。
まずは基礎知識や準備物をそろえて、この記事の順番で土づくりから種まきまで行ってみてください。
きっと立派なラディッシュが育ってくれるはずです。
それでは今回は以上です。ありがとうございました。