サツマイモ栽培に必要な道具を教えてほしい!
どこで買えばいいかも知りたいな
こんな悩みを解決しましょう。
家庭菜園初心者でも育てやすいとされるサツマイモですが、苗と植えるスペースさえあれば育てられるわけではありません。
身に着ける道具、土を耕す道具、土壌環境を整える道具を揃えることで、快適なサツマイモ栽培を実現できます。
ということで今回は「サツマイモを植える際に必要な道具10選」についてお伝えします。
どんな場面でどのように使うのかや、私が購入した時の価格もあわせて紹介しますね。
記事後半では「道具の購入先」も解説するので参考にしてみてください。
実際に私が揃えて役立った道具のみ紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
初めてサツマイモ栽培をする人が揃えるべき道具10選
サツマイモ栽培に役立つ道具は以下の10個です。
- ①クワ
- ②三角スコップ
- ③作業着
- ④黒マルチと固定杭
- ⑤ゴム手袋
- ⑥長靴
- ⑦コンベックス(巻尺)
- ⑧苦土石灰
- ⑨支柱と麻ひも
- ⑩ジョウロか2Lペットボトル
それぞれどんな場面で活躍するのか解説していきます。
①鍬(クワ)
まずはクワから。
サツマイモを植えるために土を耕しますが、その時に必須となる道具です。
土を耕すステップは以下の通り。
最終ステップのクワで深く耕すことが重要ポイントです。
クワ入れをすることで、
・土壌内に空気が入り
・水はけが良くなり
・微生物が住みやすくなり
・作物が育ちやすくなる
という好環境が生まれるわけですね。
プランター栽培であれば不要ですが、土を掘ってからサツマイモ栽培を行うなら必須の道具です。
②三角スコップ
次に紹介するのは三角スコップです。
上でもお伝えした通り、クワを入れる前に土を荒く掘り起こす際に使用します。
これまで農地として使っていなかった土を掘り起こす場合、地面はカチカチに固まっており、クワを振り下ろしても深く刺さりません。
そこでまずは先端が鋭角な三角スコップでザクッと突き刺して荒く掘り起こすわけですね。
まず土を耕すところから始める家庭菜園初心者の方にはクワとあわせて揃えておくのがオススメです。
③作業着
3つ目は作業着ですね。
家庭菜園をするなら常に土と触れ合うことになるので基本的に毎回汚れます。
それにしゃがんだり立ったりを繰り返すので動きを妨げない方がストレスなく作業に集中できてGOODです。
「小さい家庭菜園をするだけだから汚れないしそこまで動かないでしょ」と思うかもしれません。
ですが我々初心者は、正解が分からないので試行錯誤しながら作物を育てます。つまりメチャクチャ無駄な動きが多くなります 笑
気付いたら土や泥が跳ねてどこかしら汚れているし、動きにくい服装だと作業後はヘトヘトになっていることも。
さらに1時間も立ったりしゃがんだりして作業しているとお尻を地面につけて休みたくなります(これマジで)。
そんな時にも汚れる前提の服装を着用していれば、休みたいときに休めて快適ですよ。
これから家庭菜園を始めるなら、一着でいいので作業着を購入してみることをオススメします。
④黒マルチと固定杭
次に黒マルチと固定杭ですが、サツマイモを植える畝にかぶせるビニールシートです。
畝に黒マルチを被せる(マルチングという)ことによるメリットは以下の通り。
・地温を上げる
・雑草を生えにくくする
サツマイモは寒さに弱いので、黒マルチをかぶせて地温を上げてあげると成長しやすくなります。
また雑草が生えにくくなるので、週末や土日にしか菜園に行けない人には大きなメリットですよね。
固定杭も安価なもので一袋10本入って200円ほどで手に入るので、マルチと一緒に揃えておきたいですね。
⑤ゴム手袋
5つめはゴム手袋です。
菜園での作業で基本的に着用することになるので必ず用意しましょう。
とくに三角スコップで掘り起こす時やクワで土を耕す時のような力作業では、着用していないと手の皮が破れたりするので素手は厳禁!
他にも雑草を手で抜くときもゴム手袋がないとかなり不便です。
ホームセンターやコンビニでも売っていますが、私はワークマンで購入しました。
種類もカラーも豊富なのでお気に入りが見つかりやすいし、2組で200円程度と安価で売っています。
近くにお店があれば一度寄ってみてください。
⑥長靴
次は長靴です。
普通の靴でもいいのですが、長靴があると雨の日の翌日でも汚れを気にせずに土の上を歩けます。
足元を虫に刺される心配もなくなるでしょう。
私の経験談ですが、梅雨時期で雑草がすね位まで伸びている菜園に、仕事終わりにそのまま革靴でかき分けて行ったんです。
そこで30分ほど作業して帰ったのですが、翌日から足の甲にかゆみが…気になって見てみるとこんなことになっていました【閲覧注意】。
見苦しいものをお見せしてすみません…(あし毛もふくめて)。
おそらく菜園での作業中に何らかの虫に刺されたのでしょう。
幸い一週間ほどで自然に治りましたが、治癒するまで猛烈なかゆみに襲われて大変でした…
長靴を履いてからは一度も虫の被害を受けていないので、長靴は心の底からオススメします!
私は長靴の口をしぼれる機能付きのモノを購入しました。少し割高ですが足元を完全に守ってくれるので安心です。
⑦コンベックス(巻尺)
7つめはコンベックス(巻尺)です。
知ってのとおりサイズを測る道具ですが、サツマイモ栽培をするうえでは欠かせないアイテムです。
例えば以下の場面で使います。
- 植えるスペースを決めるとき
- 畝の幅・長さ・高さを決めるとき
- 株間の間隔を測るとき
計画的に菜園を作り上げていきたい人ほど、都度コンベックスで測ってから作業することが望ましいです。
経験者は過去の経験から「おおよそ」でも正解を導けますが、我々初心者は初めてだからこそキチッと測りながら作業を進めていくべき。
家庭菜園で使うなら長さ5mまで伸びるコンベックスが便利です。
しかし伸ばすとべニャンべニャンになったり伸ばす途中にカクッと折れてしまうものはかなりストレスたまります。
用意するなら芯がしっかりしていて長く伸ばしても折れてしまわないモノが良いでしょう。
⑧苦土石灰
8つめは苦土石灰です。
苦土石灰は酸性の土壌を中和してアルカリ性に寄せてくれる機能があります。
サツマイモは酸性土壌では育ちにくいため、植え付け前に散布して育ちやすい環境にしておくわけですね。
散布するタイミングはサツマイモの苗を植えつける2週間前がベスト。穏やかに効いていくので2週間あける感じです。
散布量については 以下を目安にしてください。
1㎡ (100cm × 100cm)あたり100~150g
一握りが大体50gなので、1㎡に対して2~3握り分と覚えておくと便利です。
私は近所のホームセンターで1,5kg の石灰を300円ほどで購入しました。
サツマイモを育てるなら苦土石灰は必須なので、確実にゲットしましょう。
⑨支柱と麻ひも
支柱と麻ヒモもいぶし銀の活躍をしてくれます。
まずはサツマイモを植える「畝作り」の時。畝の幅と長さに合わせて4隅に支柱を立て、長辺を麻ひもでつなぎます。
これで畝のサイズが決定しました。
そして麻ひもの外側の土をスコップやクワで掘り、麻ひもの内側に盛っていくと畝の原型の完成です。
さらにサツマイモ苗の植えつけ時にも支柱は大活躍します。
苗を植える箇所に深さ10~15cmほどの植穴をあけますが、支柱の先10~15cmに印を付けてその深さまで挿せば簡単に植穴が出来上がり!
長さ1mの支柱が5~6本セット300円ほどで購入できるので、手元に置いておくと便利ですよ。
⑩ジョウロもしくは2Lペットボトル
最後にジョウロもしくは2Lのペットボトルです。
家庭の庭や菜園のすぐ傍で蛇口からホースを伸ばせるなら必要ありませんが、近くに水源ががない場合は水を汲んでいかなければなりません。
そんな時にジョウロやペットボトルが役立ちます。
基本的にサツマイモは乾燥に強いので自然の雨で十分育ちますが、植えつけ直後~発根活着までの約1週間は水やりが必要です。
言い換えると発根活着してからは、晴れ続きで地面が乾燥した時しか水やりをしません。
簡素なプラ製の4Lジョウロであれば700~800円ほどで購入できますが、2Lペットボトルでも十分です。
ほとんど使わないものにお金をかけるのは勿体ないですし。
注ぎ口からドバっと出てしまうのが気になる方は、ペットボトルの口に取り付けられるジョウロ穴も売られているみたいなのでチェックしてみてはいかがでしょうか。
取り付けなくても根元の近くからソッと水を落とせば問題なく水やりできますけどね。
初めてのサツマイモ栽培に必要な道具の購入先
家庭菜園に役立つ10コの道具を紹介してきましたが、ここからは購入先について簡単にお伝えします。
- 身に着ける系:ワークマン
- 農工具系:ホームセンター
- 資材系:農家の店・ホームセンター
それぞれ見ていきましょう。
身に着ける系:ワークマン
作業着やゴム手袋などの身に付ける系の道具は「ワークマン」がコスパ良しです。
ワークマンをオススメする理由は以下の通り。
- 安価な商品を多く取り揃えている
- デザインも多種多様でこだわりを感じる
- 機能性が高い
値段良し!デザイン良し!で工事現場などで働く職人さん達に愛されているのも頷けます。
コロナ禍のここ数年にはアウトドアの分野でも爆発的にヒット商品を生み出していましたね。
一見、家庭菜園者には馴染みがなさそうに思いますがとんでもないです!
・ポロシャツ
・デニムパンツ
・カーゴパンツ
・オーバーオール
・ゴム手袋
・長靴
などなど本当に何でも揃いますし安い!大事なことなのでもう一回言いました 笑
身に付ける系道具をそろえるなら一度はワークマンを覗いてみてくださいね。
農工具系:ホームセンター
次にクワや三角スコップなどの道具ですが、ホームセンターで購入できます。
ホームセンターは多種多様な売り場がありますが、「園芸売り場」内の土嚢工具コーナーに置いてあります。
とくに農家さんが多い地方では売り場面積を広げ、品ぞろえを充実させていることが多いです。
クワや三角スコップなどは「柄の長さ」が作業の疲労度に大きく影響するので、近所でアイテム数が豊富なお店を見つけられると最高です。
私が初めて使った三角スコップは柄が短く、地面を掘る時にかなり前かがみになるので背中と腰がメチャクチャ疲れました…
そんな失敗をしないためにも、実物を触ってみて自分の体に合っているかをチェックしてから購入しましょうね。
農業資材系:農家の店・ホームセンター
苦土石灰の購入についてはホームセンターか農家の店でOK。
上述しましたが、農家さんが多い地方のホームセンターであれば容量が少ないものからビッグサイズのものまで幅広く取り扱っています。
農家の店だとプロ農家さんが買いに来ることを見越して、大容量のものをたくさん在庫してあると思います。
近所に農家の店がない人はホームセンターで購入、店頭になければサービスカウンターでお取り寄せができるか相談してみてください。
必要な道具を揃えてサツマイモ栽培を楽しもう!
まとめです。
①クワ
②三角スコップ
③作業着
④黒マルチと固定杭
⑤ゴム手袋
⑥長靴
⑦コンベックス(巻尺)
⑧苦土石灰
⑨支柱と麻ひも
⑩ジョウロか2Lペットボトル
・身に付ける道具はワークマン
・農工具はホームセンター
・農業資材はホムセン or 農家の店
「菜園は小スペースだし道具を買うなんてもったいないよ」と思いがちですが、キチンとサツマイモを育てていきたいなら上の10個の道具は揃えた方が良いです。
単純に作業効率が上がりますしストレスも軽くなりますし。作業するたびにストレスを感じて家庭菜園が楽しくなくなるのはもったいないですからね。
ぜひ今回の記事で紹介した道具を揃えて、楽しい菜園ライフを過ごしましょう。
今回は以上です。ありがとうございました。
これからサツマイモを育てる方は、こちらの記事「はじめ方から収穫まで全解説」をぜひご覧ください!
サツマイモの育て方ガイド:始め方から収穫まで徹底解説!