さつまいもを育てたいんだけど、植えるのは何月頃がいいの?
植え付ける前に準備しておくことはある?
今回はこのような疑問を解決していきましょう!
これから初めてさつまいもを育てる方にとっては、植え付け時期や何を準備すればいいのか分かりませんよね。
そんな方に向けて今回の記事では以下の内容でお伝えします。
・サツマイモの植え付け時期・タイミング
・植え付け前に準備すべきこと
私は上記2つに気を付けて植えることで、最終的に大量のサツマイモを収穫できました。


適切なタイミングで植え付けさえできれば、サツマイモ栽培の7割は終わったようなもの(笑)
この記事を読んでサツマイモ栽培の好スタートを切ってもらえたら幸いです。
サツマイモを植える時期とタイミング

まずはサツマイモを植える時期とタイミングは以下の通り。
・時期:5月上旬~6月下旬
・タイミング:苦土石灰を撒いてから2週間後
これらについて詳しく解説していきます。
植え付け時期:5月上旬~6月下旬
さつまいもの植え付けを行うなら5月上旬~6月下旬というのが定説。
地域ごとに分けると以下の通り。
- 西日本: 5月上旬~5月中旬
- 東日本(関東):5月中旬~5月下旬
- 東日本(東北):6月上旬~
気温が18度以上、地中温度が15度以上であればサツマイモの生育が可能なので大体上記の時期になります。
私は兵庫県在住ですので5月中旬に植え付けを行いました。
植え付け当日は最高気温は23度、最低気温14度と朝晩の気温が少し低いですが、しっかり成長したところを見るとサツマイモ栽培に十分な環境だったといえるでしょう。


各地域によって植え付け時期は前後しますので、お住まいのエリアに合わせて時期を見計らって植え付けしてくださいね。
タイミング:苦土石灰を撒いてから2週間後(諸説あり)
次に植え付けのタイミングですが、「苦土石灰を撒いてから2週間後」が目安です。
そもそも苦土石灰って何?石灰を撒くとどんな効果があるの?という疑問がわくと思うので、まず簡単な説明を。
・水酸化カルシウムが主成分である「消石灰」にプラスしてマグネシウムが含まれた石灰
・石灰を撒くことで酸性の土壌を中和して、植物が育ちやすい土壌にする効果がある
・消石灰・苦土石灰・有機石灰の3タイプがある。左から効き方が強い順
要は作物の多くは基本的に酸性の土壌では育ちにくいから、石灰を撒いて作物が成長しやすい土壌にするわけですね。
さて次に疑問にあがるのは「苦土石灰を撒いてから植え付けまで2週間もあける必要があるの?」という点。
この疑問に関する私の回答としては、
「正直わかりません(ボソリ)」
椅子からずっこけた皆様に心からの謝罪を (泣)
というのも畑や家庭菜園に詳しい方々の記事やYouTubeを見ても、
- すぐに植え付けてOK☆
- 2週間程度あけようね☆
というどちらの意見もあるからなんです。
なので、
「2週間も待ってたら植え付け時期に間に合わないよ!」という人はすぐに植え付ける
「余裕があるから植え付けまで寝かせよう」という人は2週間あける
こんな決め方でいいんじゃないかと(自己責任でお願いします)。
私は2週間あけてから植え付けてタップリ収穫できたので2週間あけることをオススメします。
さつまいもを植える前の準備

次にサツマイモ植え付け前の準備事項についてお伝えします。
家庭菜園を初めてする人向けです。流れとしては、
という流れです。植え付け日から逆算して余裕のあるスケジュールをたてておくと良いですよ。
それぞれ見ていきましょう。
準備1:道具を揃える
まずはサツマイモ栽培に必要な道具を揃えましょう。
機械を使わず己の体ひとつで作り上げる人に必要なのは以下の道具。
- ショベル
- 鍬(平鍬・備中鍬)
- 黒マルチ
- マルチ固定杭
- ゴム手袋
- 長靴
- コンベックス(巻尺)
- 苦土石灰
- 酸度計(キッチリしたい人は)
- 支柱
私は面倒くさがって酸度計(土中のph値を計測する道具)は使いませんでしたが、それ以外の道具は揃えました。
ひとまず上記があればサツマイモ栽培を始められると思います。
※全く初めての土で栽培するなら、土壌改良のために堆肥も揃えておくと〇。
準備2:土を耕す
道具を揃えたらいよいよ土を耕します。
まずショベルで荒く土を掘り起こします。
これがかなり大変でして、長年放置されていた地面はカッチカチでショベルが中々入りません。
前日に雨が降り、多少地面がやわらかくなる時を見計らってやるとマシ(ラクとは言ってない)です。
ショベルであらかた掘り起こしたら次はクワで深く耕していきましょう。
耕す深さは20~30cm あたりが理想です。
5月上旬でも近年は蒸し暑く、汗をかくのでタオルを持っていくなり涼しい時間帯にするなりしましょう。
準備3:苦土石灰を撒く
ショベルとクワで耕し終えたら苦土石灰を撒いた後、再度クワで軽く耕します。
上述のとおり苦土石灰を撒いてからすぐに植え付けするのか、2週間あけるのかをまず決めましょう。
すぐに植え付けるならそのまま畝立ての工程へ、2週間程度あけるなら畝立てはせずに置いておきましょう。
準備4:畝立てする
4つめの準備工程は畝立てです。
「畝立てってなんぞや?」という人もいると思うので軽く説明を。
・サツマイモを植えるために土を盛り上げた部分を「畝(うね)」という
・その畝を形成するために土を被せていく作業が「畝立て」
…文字だけだと分かりにくいですね。下画像の形に作り上げる作業が畝立てです。

サツマイモの場合、畝の高さは25~30cmほどが理想だそうですが、私が作った畝は高さ15cm程度。
理由は上手く畝が作れなかったからです。
見てのとおりメチャクチャ下手でしょ 笑
こんな畝でもサツマイモが取れたので、安心してサツマイモ栽培してくださいね。
とにかく畝は作物が健やかに成長するためのお布団みたいなもの。
畝立ては想像より難しい作業ですが、できるだけ丁寧に作ってあげましょう。
準備5:マルチングする
植え付け前の準備、最後はマルチングです。
マルチングとは下画像のような「マルチ」を被せる作業のことです。

マルチにも黒、シルバー、透明などの種類がありますが、サツマイモには黒マルチを使うのが主流のようです。
理由としては以下のとおり。
- 地温を上げて発根・活着を促す
- 雑草が生えにくい
関東や東北など、5月に入ってもまだ肌寒いエリアでは地温を上げてくれるのは嬉しい効果といえますね。
ただ西日本の温暖地域ではマルチをしなくてよいという意見もあるようです。
私はよく下調べしていなかったので、「とりあえず黒マルチすればいいんよね?」くらいのノリで被せてました。
地温を上げる必要はありませんでしたが、雑草は目に見えて生えにくかったです。
手入れに行くのが週末くらいの私には大きなメリットでした。結果オーライ!
お住まいのエリアと照らし合わせて、マルチを使うかどうかご判断ください。
家庭菜園でのサツマイモ栽培は植える時期と準備が命!

今回は家庭菜園におけるサツマイモの植え付け時期とタイミング、植え付け前の準備について解説しました。
まとめると、
- 植え付け時期は気温18度以上が目安(5月上旬~6月下旬)
- 苦土石灰を撒いたら植え付けまで2週間おく(諸説あり)
- 植え付け前の準備は余裕をもってスケジューリング
こんな感じでしょうか。
私と同じように作物を育てた経験がない人は、植える時期も何を準備していいかも分からないのが当たり前です。
この記事を読んでなんとなく流れが分かったかと思うので、ぜひサツマイモ栽培にチャレンジしてみてくださいね!
今回は以上です。最後までご覧いただきましてありがとうございました。
これからサツマイモを育てる方は、こちらの記事「はじめ方から収穫まで全解説」をぜひご覧ください!
