【初心者向け】サツマイモの植え方と手順を4STEPでやさしく解説

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こんにちは、モチです!

「サツマイモの苗を植えたいんだけど植え方が分からん…」と悩んでいませんか?

サツマイモの苗は植え方によって収穫量や収穫サイズが変わります。

知らずに植えて「こんなはずじゃなかった…」とならないようにしたいですよね。

そこで今回は、苗の植え方4種類とその特徴、植えつけ手順4ステップと注意点についてお伝えします。

モチ
モチ

この記事がピッタリな人はこちら。

・自分に適した植え方を知りたい人
・苗を植える手順を知りたい人
・はじめてサツマイモを育てる人

この記事を読むと、理想の収穫量とサイズに近いサツマイモを育てられるでしょう。

私が本記事を実践したところ下のような収穫ができましたので、皆さまにも参考になれば幸いです。

それではどうぞ!

サツマイモ苗の植え方4つと特徴

まずはサツマイモの4つの植えつけ方とそれぞれの特長を紹介します。

・水平植え:収穫量◎ サイズ△
・斜め植え:収穫量〇 サイズ〇
・垂直植え:収穫量△ サイズ◎
・船底植え:収穫量◎ サイズ△

それではひとつずつ見ていきましょう!

水平植え:収穫量◎ サイズ△

「水平植え」は、畑に苗を地面と平行に植える方法です。

特にサツマイモの収穫量を増やしたい場合に用いられる植え方。

以下に、水平植えの特徴を詳しく説明します。

水平植えの特徴

・苗全体が土に接することで、複数の根が張りやすい
・根が広範囲に広がるため、イモの収穫量が増えやすい
・収穫量は増えるがサイズは小さくなりやすい
・地表に近い分、寒さに弱い

つまり水平植えがオススメなのは、収穫量重視で一個一個のサイズは小ぶりでも構わない人です。

大人数で食べる場合や近所へのおすそ分けをしたい人などが当てはまるでしょう。

斜め植え:収穫量〇 サイズ〇

「斜め植え」は、苗を地面に対して30~45度で斜めに植え付ける方法で、サツマイモ栽培の中で一般的に用いられる植え方です。

この方法はサツマイモの根が効率よく伸びやすく、安定した収穫が期待できます

以下に、斜め植えの特長を詳しく。

斜め植えの特徴

・節の多い部分が地中に入り、根が広範囲に伸びやすい
・収穫量とサイズのバランスがとれている
・均整の取れたイモを収穫しやすい
・耕し方が甘いと植えつけしにくい

つまり安定した収穫量とサイズを求める人に最適な植え方といえますね。

私も斜め植えで植えた結果、10本の苗から40個ほど収穫できましたしサイズも十分でした。

もっともポピュラーで安定感のある植え方ですし、初心者の私でも収穫できたので、初めてサツマイモを育てるなら斜め植えがオススメです。

垂直植え:収穫量△ サイズ◎

「垂直植え」は、苗を地面に対して垂直に植える方法です。

この方法は、狭いスペースで効率よく栽培したい場合や、イモの形を整えたい場合に活用されます。

垂直植えの特徴は以下のとおり。

垂直植えの特徴

・狭い畑やプランター栽培でも育てやすい
・イモが地中で揃った形に育ちやすい
・収穫量は落ちるが大きいイモに育ちやすい
・小さい苗でも成長が見込みやすい

他の植え方が株間30~40cm必要なのに対し、垂直植えは20~30cmでOKなので狭いスペースで育てられるのがメリットですね。

一個一個のサイズが大きくなりやすいので、収穫時の喜びも大きいものになるでしょう。

船底植え:収穫量◎ サイズ△

「船底植え」は水平植えの改良版で、苗を舟の底のように湾曲させて植える方法です。

苗の節を多く土に接触させることで根の発生を促す効果が期待できるので、一本の苗からの収穫量を増やしたい場合に適した方法です。

船底植えの特徴

・土に接する節の数が多いため、根が多方向に広がりやすい
・多収穫向き: 一つの苗から多くのイモが育つ可能性が高い
・広い畑での栽培に向いており、面積を効率よく使える
・水平植えと比較して寒さや乾燥に強い

上記のような特徴がありますが、垂直植えや斜め植えと比べて植えつけの難易度が上がるので初心者にはオススメしにくいです。

何度かサツマイモ栽培を経験してからチャレンジするのが良いでしょう。

サツマイモ苗の植えつけ4ステップ

ここからは実際の植え方について4ステップで解説します。

今回はもっともポピュラーな植え方である「斜め植え」での手順でお伝えします。

STEP①土づくり・畝立てを済ませておく
STEP②支柱で深さ10cmほどの植え穴を掘る
STEP③苗の下から4節ほど土中に埋まるように植える
STEP④土をかぶせてタップリと水やり

①土づくり・畝立てを済ませておく

苗を植えるためには、先に土づくりと畝立てを済ませておく必要があります。

土づくりをしていないと苗に十分な養分や酸素が届かないし、畝立てをしないと根が張るスペースが確保できなかったり水はけが悪くなったりします。

サツマイモを育てるうえでもっとも重要で、もっともシンドイ作業工程です。

カチカチの土の状態から植え付けまでのおおまかな流れとしては、

①三角スコップで荒く掘り起こす
②クワで深さ30cmほど耕す
③苦土石灰をまいて2週間おく
④畝を立てる
⑤黒マルチを張る
⑥植えつけ

こんな流れです。

土づくりと畝立てについては以下の記事が役立ちます。

【URL】

このステップさえしっかりできていれば、植えつけ前の準備はバッチリです!

②支柱で深さ10cmほどの植え穴を掘る

ステップ1の準備が整ったら、苗を植える箇所に支柱を挿して植え穴を掘ります

「そんなことせずにサッサと苗を植えればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんがオススメしません。

植え穴を掘らずにいきなり苗を植えようとすると、「節」から出ている根が土で削られてポロポロと剥がれてしまうからです。

こうなると今後の成長に悪影響をあたえかねません。

なのでまずは苗がスーッと土中に挿せるように、支柱で苗の通り道を確保してあげるわけですね。

植え穴を掘るための支柱は先端の直径が3~4cm程度は欲しいです。

モチ
モチ

わたしは直径2cmの支柱を使いましたが、太さが足りず苗がスムーズに入りませんでした。

また支柱の先端から10~15cmあたりに線をひいておくのもオススメです。

サツマイモの苗は深さ10~15cmで植えるのが一般的なので、支柱にひいたラインまで挿せば理想の深さの植え穴が掘れます。

③苗の下から3~4節が土中に埋まるように植える

植えつける深さは下から3~4節が土中に埋まるようにします

ステップ2で「サツマイモの苗は深さ10~15cmで植えるのが一般的」とお伝えしましたが、3~4節が土中に隠れる深さが丁度そのくらいの深さです。

節から根が出てサツマイモになるので、この節が地表に出ているとそもそもサツマイモになりません。

植えつけの際は節が地表に出ないよう、植え穴の深さに気を配ってから苗を挿すようにしましょう。

④土をかぶせてタップリと水やり

苗を挿したらあとは土をかぶせて水をやって植えつけ終了です。

サツマイモは乾燥に強い作物なので自然の雨で育ちますが、植えつけてから一週間くらいはタップリと水をあげてください。

水分がないと発根・活着がうまくいかず、サツマイモの成長が促されません。

数日水やりを続けて苗が立ち上がってきたらOK。活着したサインです。

モチ
モチ

その後は基本水やりをしませんが、何日も雨が降らずに土が乾いている場合だけは水をやってくださいね。

以上が苗の植え付け手順4ステップの解説でした。

苗の植えつけ時に気をつけるポイント

最後にサツマイモの苗を植える時のポイントを3つお伝えします。

・3日ほど苗を水につけてから植える
・苗は畝と平行に寝かせる
・株間は30cm間隔

それぞれ説明します。

3日ほど苗を水につけてから植える

ひとつめのポイントは植えつけ前の3日間は苗を水につけておくことです。

3日ほど水につけておくと節から白い根が出てくるので、その状態で植えると活着しやすくなります。

モチ
モチ

とくにホームセンターなどで買う苗は乾燥が進んでいることがあり、すこしの衝撃で根が取れてしまいやすいので、特にやっておいた方がいいでしょう。

3日間水につける際のポイントとしては、

・日が当たらない場所で行う
・葉はしおれるが気にしない
・切り口の根(吸収根)が水につくようにする

これらに気を付けておけば、節から根が出た状態で植えつけができると思います。

※3日間以上は腐りの原因になるので、苗を買ってから植えつけまでのスケジューリングはしっかり立てておきましょう。

苗は畝と平行に寝かせる

イモの苗を植える時は、畝と平行になるように植えましょう。

根は挿した方向に延びていくため、畝と直角に植えてしまうとサツマイモが畝の外側に広がってしまいます。

成長の仕方に影響が出るだけでなく、収穫も大変になります。

苗を挿しこむ方向を確認して、畝と平行に植えつけを行いましょう。

株間は30cm間隔

最後のポイントですが、苗の間隔(株間)は30cmほどあけましょう

株間がせまいと隣同士の苗から広がった根が近づきすぎて、養分の吸収量が分散されて小さいイモになりやすいです。

垂直植えであれば20cmほどのせまい間隔でも大丈夫ですが、斜め植えの場合は最低30cmほど間隔をあけることをオススメします。

これで実践したら十分な大きさのイモがとれました。

参考になれば幸いです。

サツマイモの植え方を理解してから苗を植えよう!

まとめです。

植え方4つとその特徴

・水平植え:収穫量◎ サイズ△
・斜め植え:収穫量〇 サイズ〇
・垂直植え:収穫量△ サイズ◎
・船底植え:収穫量◎ サイズ△

斜め植えの手順4STEP

①土づくり・畝立てを済ませておく
②支柱で深さ10cmほどの植え穴を掘る
③苗の下から3~4節が土中に埋まるように植える
④土をかぶせてタップリと水やり

植える時のポイント3つ

・3日ほど苗を水につけてから植える
・苗は畝と平行に寝かせる
・株間は30cm間隔

「どれくらいの大きさのイモを、どれだけの量を収穫したいか」によって植え方は変わってきます。

わたしは「斜め植え」で満足のいく収穫ができたので、斜め植えの手順を紹介させていただきました。

わたしと同じく初心者の方には、とくに試してもらえたら嬉しいです!

植える時のポイント3つを参考にして、立派なサツマイモが育つように植えつけましょう。

今回は以上です。ありがとうございました。

これからサツマイモを育てる方は、こちらの記事「はじめ方から収穫まで全解説」をぜひご覧ください!

サツマイモの育て方ガイド:始め方から収穫まで徹底解説!

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